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公共測量成果

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日5月22日は『公共測量成果のまとめ方』という日本測量協会九州支部主催の講習会に参加してきました。
公共測量は、道路や河川、都市計画など計画や管理を目的とした測量で、その成果は皆様の社会生活の基礎となる重要なものです。

昨今の測量は、主に測量機器やPC等によるソフトで計算を行うので手書き手簿はほぼ無くなってきました。
30年以上前は、手書き手簿と電卓で地球上の位置【経緯度(B,L)もしくは座標値(X,Y,Z)】を計算していましたが、今はボタン一つで計算終了です。※XYZと黒板に書いても新宿からスナイパーは来ませんよ。

 

今はもう使っていない手書き手簿。
これのおかげで角度の計算とか詳しくなりました。

 

 

 

最近は手簿と云うよりPCが計算簿を出力するような時代。意味をよく理解できなくてもボタンをパチパチと押せば成果が完成します。おかげで測量技術者のレベル(主に計算等)が落ちているのでは?と危惧している今日この頃です。

こういう研修を受けることで、測量とは何ぞや、計算とは誤差とは何ぞやというのを思い出し、世の中便利になったなとおじさんは一人遠くの空を眺めています。
若い測量技術者には、やれドローンだレーザ測量だと最新の測量ばかりではなく、バーニア読みのトランシットや鋼巻き尺、今は無き三角測量など古い測量にも目を向けてもらいたいものです。

 

今は使用されていないトランシット。
アナログなので液晶画面とかはついていません。
これのおかげで正反2対回観測の理解がよくできました。懐かしい測量機械です。

九州測量専門学校に現存する古い測量機器です。
実物を見たい方はぜひこちらへ足をお運びください。

 

 

 

こちらの学校には親子2代でお世話になりました。30年以上前は夜に北極星観測をし、当時はいろいろな測量方法を学ばせていただきました。