-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
皆様いかがお過ごしでしょうか。
梅雨時期特有の蒸した天気で体調は崩されていないでしょうか。
さて本日は、週末の休みを利用して土木遺産巡りをしてきました。
最初訪れた箇所はこちら。
これなんだかわかりますか?
こちら、熊本県山都町にある円形分水というものです。
この装置は、1956年(昭和31年)に現代土木工学により完成し、水田の面積に応じて水を配分するよう工夫されているそうです。
この円形分水、笹原川から水を取り込み、装置手前でサイフォンにより円形の真下から水が湧き出るような構造となっており、湧き出た水を仕切り板で約8:2の割合で配分しています。
昔の人の知恵はすごいと感心しました。
さて続いて訪れた場所は円形分水にて分けられた水の行先『通潤橋』です。
こちらの通潤橋は1854年(嘉永7年)に農業用水を送るために建設された近世最大級の石造単アーチ橋で、石工の技術レベルの高さを証明する歴史的建造物とし、1960年(昭和35年)に国の重要文化財に指定され、なんと2023年(令和5年)国宝に指定されました。
1854年は今から170年前、江戸時代、徳川幕府の時代で黒船来航の翌年です。
(1854年が江戸時代とも知らず、おじさんは歴史が不得手なのでネットで検索しまくりです。)
それにしても見事な石の並び。惚れ惚れします。
この石、よく落ちないなと御思いの方がいらっしゃると思いますが、一番上の真ん中の要石を一個とるだけでバランスが壊れすぐさま崩落します。
※詳しいことは通潤橋そばの資料館へ。
通潤橋は、2016年4月の熊本地震で橋の上の損傷に加え、2018年5月の豪雨で石垣が崩落し補修工事を行っていたようです。
2020年には4年ぶりに放水を再開し、今もなお現役として水田を潤している本当に素晴らしい土木建造物ですね。
この日は天気も悪く、農業用水として利用されているため放水はありませんでしたが、7月中旬には放水を再開するみたいなのでその時にでもまた訪れようと思います。
皆様も、昔の人の知恵と努力の結晶を見に行かれてはどうでしょうか。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日は、県土木事務所及び各測量業者を集めた大規模災害対応講習会が開催されました。
本講習会は毎年開催され、弊社からは3人参加いたしました。
講習内容としては、近年の災害発生状況や大規模災害発生時の協定内容、連絡体制の確認などがありました。
特に、自分自身興味があったのが安全管理です。
近年、労働災害による死亡者数は減少傾向である一方、死傷者数は横這い傾向となっています。
これからの時期は、宮崎県では特に梅雨や台風など水害の多く発生する季節です。
最近では、宮崎県でも川で作業していた測量作業員が1名亡くなったばかりです。
皆様も今一度安全管理について考えてはいかがでしょうか。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日6月3日は『測量の日』です。
『測量の日』とは、昭和24年6月3日に測量法が公布され平成元年に制定された測量の記念日です。
私も測量という仕事に携わり早30年以上経ちますが、昨今の技術の進歩は凄まじく早く感じます。
30年前は電卓片手に現場で測量することが多く、図面もトレースが当たり前でした。
それがCADの普及に始まり、トランシットの自動化、GNSS測量(衛星を使用する測量。皆さまおなじみの車のナビゲーション)、しいては測量データの3次元化やUAVを使用しての効率化。
世の変化についていくのがやっとというところです。
こういう日には、昔の測量機器や測量方法を懐かしむのもいいかもですね。
(若い技術屋に昔の話をすると煙たがられますのでほどほどに)